環境リーダーについて


研修の内容(一部紹介)


その他


※このページでは、講師や関係者に研修内容などについてインタビューした内容を掲載しています


問題解決力、チームワーク力トレーニングの講師担当のヒューマンマネージコンサルティング(株) 代表取締役 眞下様に研修内容などについてお伺いしました。

問題解決力研修においては、実際の環境保全活動をする際に、活動の前段となる問題発見、問題解決、実行計画作成などの基本能力の習得を目的としています。
また、チーム力トレーニング研修においては、実際の環境保全活動をする際に、他者を巻き込むことで、できる活動の範囲を無限化するための基本能力の習得を目的としています。


講師プロフィール



都市銀行系クレジットカード会社で法務、財務部門勤務の後、外資系
コンサルティングファーム、公認会計士系コンサルティングファームで
組織・人事系コンサルティング及び各種研修トレーナーを行う。

2003年 ヒューマンマネージコンサルティング(08年株式会社化、
現、取締役)を開業。組織・人事コンサルタント、マネジメント、
思考スキル、コミュニケーション等の研修トレーナーとして活動中。

ヒューマンマネージコンサルティング(株)のホームページはこちら

 

Q1 <研修全般>


Q1:今回、眞下様には「問題解決力、チームワーク力トレーニング」を担当いただきますが、具体的な中身のインタビューに入る前に、研修全般における特徴(つまり他の研修トレーナーとの違い)は何でしょうか?


A:
コンサルティングの経験を活用し、高松市環境リーダー用にカスタマイズした(具体的目的、目下の課題などに直結した)研修を設計している点です。


演習ケースの多くは、私がコンサルティングの事例をもとに開発されたものを活用します。学習上の理解のしやすさはもとより、討議や演習を通じた、「気づき」と「実践への即効性」にも重点を置き、レクチャーに併せて、演習、フィードバック、交流促進により学習効果を高める手法を展開したいと考えています。




Q2 <問題解決力>


Q2:問題解決力トレーニングということですが、そもそも「問題解決能力」とは何なのでしょうか?

 

 

A:簡単かつ一言で言うならば、「上手に答えを見つけるテクニック」です。

 

「問題解決」なんて“当たり前”と思われた方もいるかと思います。

確かに“当たり前”かもしれません。私達は仕事の中で、生活の中で、そして環境保全活動の中で、些細なことから大きなことまで、どのようなことでも「問題」はつきものです。しかし、実際の解決策が、思い込みや勘であったり、的外れだったりというケースが多いのは事実です。

 

このような事態にならないように、問題解決能力を身につける必要があります。

前述の通り、問題解決能力とはテクニック(手法)です。「問題解決のために何をどう考えればいいのかというテクニック(手法)」です。

テクニック(手法)ですから、トレーニングで培っていけるもので、今からでも身に付け、磨いていくことのできるものです。「問題解決力」は生まれながらに備わっているものではなくトレーニングで身につける必要があるものです。

 



Q3 <チームワーク力>


Q3:チームワーク力トレーニングということですが、そもそも「チームワーク力」とは何なのでしょうか


A:簡単かつ一言で言うならば、「ある方向に向かいチームで上手く行動する能力」です。

チームで行動することで、一人で行動するよりも効果を増幅することが可能です。

 

チームで上手く行動するためには、自分のビジョンを他者に伝え、共感を得て、他者を巻き込むことが必要となります。従って、他者に上手く伝える「コミュニケーション能力」、他者を引っ張り・巻き込む「リーダーシップ能力」などが必要となってきます。

 

ボランティア活動をしている市民やNPOさんなどは、強い思いや使命感などからスタートして活動している場合が多いため、自分たちと考えが違う他者を受け入れがたい傾向にあります。

しかし、賛同者を増やすことが目的ではなく、強い思いや使命感を達成することが目的です。100人いれば100の考えがあるわけですから、考えの違う他者を上手く巻き込む能力を磨く必要があると思います。




Q4 <研修全般>


Q4:研修設計で工夫された点、問題解決力、チームワーク力を終日という短い研修で特に力点をおいた点などありますでしょうか


A:
大きく2つの点を意識しました。

 

まず1つめは、「再現性」です。

研修の時は、講師が横にいたからできたけど、実際の活動の際にはできない、もとの思いつき思考に戻っている、というのでは意味がありません。

例えば問題解決力で言えば、実際の活動の際に問題解決能力を発揮できるよう、問題発見(0ベースで広く深く状況を考察)から、論理的な解決、対策の策定、そして思考の結果を論理的な説明で合意形成を得るという一連の流れをきちんと学び・習得し、実際の活動に活かしていけるよう設計しています。

 

2つめは、「実習メイン」です。

レクチャー、実習(グループワーク等)の対比では、実習の比率を高めた研修設計にしています。

「習うより慣れろ」ということで、実演習を通じて、身体で覚えて活用できるスキルとして定着することを目指します。



Q5 <研修全般>


Q5:聞いていると、なんだか難しく思えてきたのですが、難しい研修なのでしょうか?


A:
いいえ、全く難しくはありません。

すみません。概念的で理屈っぽい回答になってしまったため、距離感を感じたかもしれません。

 

実際の研修では、毎度そうなのですが、受講生のレベルを勘案した上で内容を検討しています。

 

当社への研修の依頼は、経営者を対象にしたものもありますし、アルバイトの営業レディー、行政職員などを対象にしたものもあります。例えば、同じ会社でも、経営者向け研修と新入社員研修では、同じ問題解決能力研修でも内容は異なります。

 

受講生の今よりも研修後の方が能力が身につくよう、限られた時間の中で最大の効果が出るよう設計しています。難しすぎると感じて、全く身につかないということはありませんので、ご安心ください。



 

Q6 <問題解決力>


Q6:そもそも、環境保全活動に問題解決能力は必要なのでしょうか?


A:というより、「環境保全活動にこそ問題解決能力が必要」と考えます。

 

問題解決能力は、もともと企業で働くビジネスパーソンの業務遂行能力に必要な1要素というのが発端です。しかし、企業は「収益」という1つの方向に皆の足並みがそろっていますが、環境保全活動はそうではありません。

 

関わる関係者で考え方も異なるでしょうし、認識のレベル感も異なります。市民1人取ってもエコに熱心な方もいれば、そうでない方もいる現状です。

このような状況下で活動する者には、「問題解決能力」が必要不可欠です。

課題・状況の適正な把握、論理的な課題解決、各関係者の考えを考慮しバランスを取る、方向の異なる関係者に論理的説明で合意形成を取っていくなど、混沌とした状況下でこそ必須と考えます。

 


 

Q7 <チームワーク力>


Q7:そもそも、環境保全活動にチームワーク力は必要なのでしょうか?

 


A:問題解決力同様、「環境保全活動にこそチームワーク力が必要」と考えます。

 

いうまでもなく環境問題は、一人の行動や一組織の行動では解決されません。地域、高松市、日本、世界レベルでの理解と取組みが必要です。

 

1人からチームへ、チームから市民へ、市民から社会へと巻き込みを広げていくことが必要不可欠です。このような能力を広義でチームワーク力というなら、冒頭の「環境保全活動にこそチームワーク力が必要」の意味が、ご理解いただけると思います。


 

 

Q8 <その他>


Q8:「環境保全活動にこそ問題解決力、チームワーク力が必要」とのことですが、とは言っても企業からの研修依頼が多くを占めると思いますが、行政、NPO法人などの社会活動を主とする組織からの依頼はあるのでしょうか?



A:実際の数は、おっしゃるとおり企業が多くを占めます。しかし、ここ数年は、社会活動を主とする組織からの依頼が増加しています。

 

守秘義務の関係でクライアント名は出せませんが、官公庁、都道府県庁、市役所などの依頼は多数あります。NPONGOなどの依頼は多数までとはいきませんが、昔は0だったのが、ここ数年は年間数件出てきています。

 



Q9 <問題解決力>


Q9:研修とは少しそれますが、日々の意識・行動などで、問題解決力を身につける方法などありますでしょうか


A:いくつかありますが、一番ベーシックなものをお話しします。

 

出てきた解決策に、次の質問を自問自答することです。

(1)   Why so ? (なぜそうなのか?)

(2)   So What ? (で、何なの?、それがどうした?)

(3)   What’s new ? (何が新しいのか?)

 

初めのうちは、やや厳しい自問自答となることでしょうが、続けているうちに習慣化し、思考停止を回避し、広く・深く考えることができるようになります。



Q10 <チームワーク力>


Q10:研修とは少しそれますが、日々の意識・行動などで、チームワーク力を身につける方法などありますでしょうか?

 

 

A:いくつかありますが、一番ベーシックなものをお話しします。

 

以下の点を意識して他者に接することです。

(1)   批判しない(同調する)

(2)   良く聞く

 

詳しくご説明します。

 

まず、「相手の考えを批判しない」です。

100人いれば100の考えがあります。考えは自由ですから、良い悪いもありません。自分と違うからといって批判していては、巻き込むことはできません。相手の言うこと認め、「こうするともっと良くなるのでは…」と、自分の考えを付加することもできます。

 

昔からよく言われる「相手に受け入れてもらいたいと思うなら、先に相手のことを受け入れよう」ということです。

 

次に、「相手の考えを良く聞く」です。

何度も言うように、自分にも相手にも考えがあります。共感を得たいなら、相手の考え(求めていること)をしっかりと理解しなければなりません。

 

ここで重要なのは、勝手な推測をしないことです。

相手の考えに耳を傾け、分からないとことは推測せず、質問してきちんと理解する必要があります。

 

以上、批判せず、相手の考えを良く聞き、相手を正確に理解することで、今よりも共感を得られるようになると思います。

 

 

 

 

== 研修では、環境リーダーが、目の前の環境問題に対して、主体的に考え問題解決できるよう、そして、みんなで助け合いながら活動できるよう育成していただくことを期待しています。ありがとうございました。 ==



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